先ほど、先月に取材させて頂いた石岡瑛子さんのインタビュー記事を書き上げたところです。
帰国直後、新型インフル、コヤーラ・フェスと続いて執筆の予定がずれ込んでしまいました。
NYでみたこと、感じたこと、記事に収録できなかった石岡さんの興味深いお話も書きたかったのですが、こんなタイミングになってしまいました。
思いつくまま、お知らせなどの合間に書いてみたいと思います。
石岡さんのお部屋からはセントラル・パークが一望できます。「MOMAやメトロポリタンは私のアーカイブ、下駄履きで行けちゃう」とフランクにおっしゃってましたが、まさにそんな距離関係でした。取材のあとは出発までの時間をできる限り使って美術館を巡りました。
メトロポリタンは何度目かですが、面白すぎる! 半端な美術知識がついた身としては、どうしてこんなにすごくて面白いものがこんなに同じ場所にたくさんあるの、と言いたくなるコレクション。石岡さんのお好きなプリミティブ・アートの展示は面白かったです。年代を見ると、東南アジアなどから近年収蔵したようなものもありますが、素朴なおもしろさが失われていない。
DFJの「人形の風景」の千葉惣次さんが、今の日本の郷土人形が面白くなくなった理由に、ライフスタイルや進行、食べ物などが変わったことをあげてらっしゃいましたが、これらの作品を見ると、きっとそういうものが保たれているからこういうオブジェが生まれてくるんだなと思いました。アーティストなんかいらないじゃない、と思ったほどです。
上「パワー・フィギュア」コンゴ、19C後半 メトロポリタン美術館
下「蛇の頭飾り」19C-20C ギニア・バガ族 同美術館