2010年6月15日火曜日

橋本清さんの人形



先だっての日曜日、13日に浜松町の産業貿易センターでドールワールドフェスティバルに行ってきました。前回取材で伺ってから久しぶりだったのですが、若手の可愛い人形を作る作家さんたちが増えているようでした。
そのなかで自分にとって、今回びっくりな発見がありました。
橋本清さんが出品されていたのです!
橋本清さんと言っても、ご存じないかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
1970年代、私が高校生のときに衝撃を受けて創作人形に興味をもつきっかけとなった雑誌「芸術生活」(廃刊)の人形特集で、カラー3ページにわたり作品が掲載されていた方です。シモンさんや寿三郎さんの当時のパワフルな人形と肩を並べて紹介されている妖しく愛らしい人形の写真に、時間を忘れて見入ったものでした。
その実際の作品には、DFJを出しているときに一度だけ見ることがありましたが、ご本人にはたどり着けず、私にとっては橋本さんはミステリアスな存在だったのです。
13日は会場を歩いていて、存在感のまったく異なる人形が並んでいたのに気づきました。そしてまさかと、ちょっと自分の目を疑いました。こんなに何気なく出会うなんて、失礼ですが最初は橋本さんの人形のコピーかと不信感を持ってしまったほどです。でもご本人!
人形は、天野可淡さんの古い人形と同様の魅力を感じます。
橋本さんの布の人形は、古くなるほどいい感じになるようです。非売品のからくりの眠り人形もため息がでるほど素敵!
今はディスプレイのお仕事で忙しくされているようですが、デザインフェスタなどでも作品を発表するようになられたそうです。
このブログのタイトルから、橋本さんのウェブサイトにリンクをはりましたので、ご関心のある方はぜひご覧ください。
資生堂の「ザ・ギンザ」のディスプレイもされていたのですね。知りませんでした〜!