2009年3月18日水曜日

明日、新宿で。

私には自分個人の活動のお知らせが、すっかり落ちてしまう傾向があるのですが、今回もその一例です。
明日、新宿ゴールデン街にある「クレマスター」というバーで行われるゼミにゲストコメンテーターとして30分ほど引っ張りだされることになりました。
「クレマスター」は、精神分析医の藤田博史氏が開いているバーで、週に1度、藤田氏のもとで参加者が様々な話題について考えます。参加者の一人がひとつのテーマについて発表する「トピカ」という30分のコーナーで、発表者の榊山裕子さんのテーマにおつきあいします。

テーマ「人形と彫刻はどう違うのか?」
http://foujita.vis.ne.jp/semiprive2009.html

榊山裕子さんは「ドール・フォーラム・ジャパン(以下DFJ)」で「ベルメールから」という連載執筆をされていました。ハンス・ベルメールがなぜ日本においてこれだけ強く反応されるのかというテーマをきっかけに、現代日本の人形表現や心理について、特にジェンダー的な視点から様々な考察を試みました。また、DFJでは人形をテーマに公開精神分析の実験を目論んだ藤田博史氏の公開セミネール「人・形・愛の精神分析」を2年間主催しました。この記録はDFJにも連載され、青土社の氏の著書「人形愛の精神分析」にまとめられています。連載の折には、人形作家の秋山まほこさんが美しい写真を毎回、制作されました。
球体関節人形にこだわる日本の人形について深く考察したい方は、このお二人の考察を読まれることをぜひお勧めいたします。
特に、「球体関節人形」を自分の活動の上で標榜される方には、必読書だと思います。
新宿紀伊國屋画廊では、折しも「エコール・ド・シモン」展を開催中(24日まで、最終日以外18:30終了)。お時間のある方は、人形展がてら、お気軽にお立ち寄りください。