2009年3月30日月曜日

忙しくなってきました

昨年1年、ペースを落としていたせいか、すぐに仕事がたまります。
ブログの更新も遅れてしまいました。

藤田博史氏のバーでの対談のご報告も、と思いながら、時間がどんどん経ってしまいます。考えていることはどこかで書くと思います。
藤田氏は、「大航海」という雑誌に「量子論理的『現代美術批評』批判」を執筆されたばかりで、対談ではその視点からの指摘も感じられるものがありました。

去る22日には、人形劇映画では私が一番好きなイジィ・バルタ氏が武蔵野美術大学で新作の紹介と公演をするというので、胸弾ませて参加しました。素晴らしい充実した内容でした。全国から、ファンがこの公演を聞きにきていました。長年温めてまだ資金ぐりのメドがついていないという「ゴーレム」のパイロットフィルムを見て、本当にこれがなんとか完成しないものかと願います。

昨日は、ロシアで一番読まれている人形専門誌「ドール・マスター」のオルガ・ラクヒナ編集長が日本特集号の準備で来日し、京橋のドルスバラードで面会しました。その後、辻村寿三郎さんやボークスのショールームを案内して、日本の人形シーンについてかいつまんで説明した一日となりました。

オルガの話では、ロシアの人たちが大挙して来日するという予定が、ダウンサイズしたらしいです。かつ、残念なのが、サシャ・ペトロバの来日中止。やはり経済的に円高の日本に来るのは厳しかったようです。
世界創作人形展の準備も少し遅れ気味ですが、進んでいます。
出品リストも出始めました。写真があるものもご紹介する予定です。

2009年3月18日水曜日

明日、新宿で。

私には自分個人の活動のお知らせが、すっかり落ちてしまう傾向があるのですが、今回もその一例です。
明日、新宿ゴールデン街にある「クレマスター」というバーで行われるゼミにゲストコメンテーターとして30分ほど引っ張りだされることになりました。
「クレマスター」は、精神分析医の藤田博史氏が開いているバーで、週に1度、藤田氏のもとで参加者が様々な話題について考えます。参加者の一人がひとつのテーマについて発表する「トピカ」という30分のコーナーで、発表者の榊山裕子さんのテーマにおつきあいします。

テーマ「人形と彫刻はどう違うのか?」
http://foujita.vis.ne.jp/semiprive2009.html

榊山裕子さんは「ドール・フォーラム・ジャパン(以下DFJ)」で「ベルメールから」という連載執筆をされていました。ハンス・ベルメールがなぜ日本においてこれだけ強く反応されるのかというテーマをきっかけに、現代日本の人形表現や心理について、特にジェンダー的な視点から様々な考察を試みました。また、DFJでは人形をテーマに公開精神分析の実験を目論んだ藤田博史氏の公開セミネール「人・形・愛の精神分析」を2年間主催しました。この記録はDFJにも連載され、青土社の氏の著書「人形愛の精神分析」にまとめられています。連載の折には、人形作家の秋山まほこさんが美しい写真を毎回、制作されました。
球体関節人形にこだわる日本の人形について深く考察したい方は、このお二人の考察を読まれることをぜひお勧めいたします。
特に、「球体関節人形」を自分の活動の上で標榜される方には、必読書だと思います。
新宿紀伊國屋画廊では、折しも「エコール・ド・シモン」展を開催中(24日まで、最終日以外18:30終了)。お時間のある方は、人形展がてら、お気軽にお立ち寄りください。

2009年3月17日火曜日

スーパーフロック登場

「世界創作人形展」のphoto albumのページに、イギリスの「スーパーフロック」と、オランダの「ヘニー・コフリー」の資料をアップしました。これでやっと海外作家の作品紹介が出そろいました。スーパーフロックは、正直を言うと10月にモスクワで彼らに会うまで知らなかったのですが、出品を打診したところ、日本に大変興味があってぜひ来たかったということで、今回の運びとなりました。とんがったファッションの本場、ロンドンからどんな風をおこしてくれるか楽しみです。
今、図録の制作にむけて原稿がどんどん寄せられて来ています。また、出品予定作品のプレビュー用の資料も徐々にたまってきました。準備ができ次第、公式 サイトでご紹介していきたいと思います。

2009年3月10日火曜日

アーリーンのウェブサイト

世界創作人形展への参加を機に、アメリカのアーリーンが自分のウェブサイトをたちあげました。タイトルからリンクしています。
まだ始めたばかりなので、コンテンツはこれから増やしていくそうです。
世界創作人形展サイトのartistsからもリンクしています。

2009年3月9日月曜日

緩和休題

変換ミス、そのほうがあたっているので、そのままに。

しばらく前から続いている床上書類掃討作戦は続行しており、視認しうる床面もでてきました。
と、そこに天上から国産レスポールモデルのエレキギターとミニアンプが舞い降りてきました。
正確にいうと、天井の上の2階からです。
これで今は、ノイズ系パンクの曲を制作中。バンドを組んだのですが、メンバーは行きつけの店のドラムのリョウ君のみ。練習スケジュールを組みました。一番下の息子より若いのに、彼と目指す方向とセンスがあって嬉しい。年内ライブをめざしてます。今まで見たことのないすごく変なバンドになりそうです。
人形の世界は好きだけど、人形人形と言ってると私のような者はすぐに息が詰まってしまいます。今はこれで酸素吸入。

2009年3月5日木曜日

予告DM

今日は、世界創作人形展の予告DMを制作していました。
本編はチラシのスタイルになる予定です。
今回のものは予告的なつもりで作りました。500枚つくり、人形展の会場などに置いていただこうと思います。
久しぶりにグラフィックソフトを使い、原稿をオンライン入稿するために、パソコンの前で根が生えたような状態になり、目と肩がガチガチ。ソフトも古くなっていて、あちこち修正しながらやっと仕上がりました。

2009年3月4日水曜日

世界創作人形展図録

世界創作人形展の図録を、ドールフォーラムジャパンで出していた「Ningyo Scene」のスタイルで制作させて頂く予定です。
ところで、協賛団体になっているロシアの「世界創作人形協会」の会長が発行する「Doll World」が本展の特集号を組むそうですが、そのために1ページ100ドルの掲載料で原稿を募っています。
しかし日本の主催者の発行する公式図録は掲載無料であり、ロシアの「Doll World」のビジネスとは関わりがないことを、関係者の皆様にここでお知らせいたします。

2009年3月3日火曜日

芝原人形展

今日は、「ドール・フォーラム・ジャパン」で「人形の風景」の連載にご登場いただいた芝原人形の千葉惣次さんと真理子さんご夫妻を訪ねて、お宅の工房で今日まで開催されていた人形展に行ってきました。
工房は千葉県の中心の山間部、長南町にあります。雛人形の時期にあわせて、今日が最終日。
ご自宅横にある会場の工房は、古民家の材料を使って千葉さんが再構築したもの。土壁をご自分ですべて塗られたそうです。ストープの薪を燃やして室内をいぶすのは、虫除けのためで毎日の作業です。裸電球の暖かい色合いのなかで、古い道具に囲まれた芝原人形はなんとも素朴な愛らしいものでした。私も赤字生活脱出!を祈願し、縁起をかついで大黒様の人形を買ってきました。
千葉さんの人形や日本人の生活文化に関するお話はいつも興味深いものでした。そのエッセンスは「ドール・フォーラム・ジャパン」44号のご夫妻の特集号「畏れと祈り」に詰まっています。大変好評の号で、残部もあまりなかったと思います。ご関心のある方は、右サイドバーの「アラビク」さんにお問い合わせください。