DFJの古い読者の方はご記憶にあるかもしれません。体中のいかなる部分も関節のパーツにして、動きが自在な人形作りを独自に探求し、DFJ誌上展にいつも作品を応募されていた方がいらっしゃいました。神戸に在住の澤原宏和氏ですが、このたび逝去されたとのお知らせを奥様から頂きました。66歳だったそうです。
指の先々まで細かなパーツに分けた徹底ぶりに、1998年に目白で開催した「DFJ人形展」で作品を審査した四谷シモン氏が驚いてらしたのをよく覚えています。今思えば、技術志向のフィギュアブームの先取りともいえるようなことをされていたようにも思えます。
澤原氏はこのとき「演出写真部門賞」を受賞されました。(写真は24号での応募作で、DFJ人形展の作品ではありません。)
故人を偲び、遺作展が、神戸市垂水区城が山のご自宅で12月19日から23日まで行われるそうです。毎日午前11時から午後4時までです。ご関心のある方は、メールでご一報ください。
澤原氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。