ロシアのイマ・ナロディツカヤの写真を、「世界創作人形展」のフォトアルバムにアップしました。
季節のせいもありますが、絵にしろ音楽にしろ、ロシアの作家が醸し出す深くあたたかなイメージは、なんという郷愁を帯びていることでしょう。そしてイマの作品は技術もデザインもしっかりしていて、かつ可愛くてユーモラス。いつまで見ていても飽きません。
彼女の日本での作品展示は今回が初めてではありません。1999年に、わがDFJが主催した「新世紀人形展」に彼女は応募し、大賞作家に選ばれました。この時の大賞作家は11人で、11人の審査員の名を冠した大賞のひとつを受賞したわけです。(審査は個人の主観的な評価の域を出ないという考えから、グランプリ大賞の枠は設けませんでした。)では、イマに大賞を贈ったのは誰か、というと、それは私です。外国人応募者で唯一の受賞者でした。地味でしたが「Who are you?」という作品は、彼女の今日の豊かな作品世界を暗示させるものでした。
ロシアで多くの展示を見ていると、説明が全部キリル文字なので誰のものでさえかも分からないものですが、面白いなと思った作品はたいてい、彼女のものだと後で知りました。
彼女もご主人と来日します。日本に来るのをとても楽しみにしています。