カチーナ人形とは、アメリカの先住民、ホピ族が儀式に使う人形のこと。彼らが信仰する精霊のキャラクターの木製の人形ですが、ヨーロッパのダダイストやシュルレアリストたちが注目、アンドレ・ブルトンやマルセル・デュシャンもコレクションしていました。2005年にはドイツの美術家ホルスト・アンテスのコレクションを紹介する全国巡回展があり、DFJでも45号で取材しましたが、現代でも通じるそのデザインの斬新さや種類の豊富さには驚かされます。そしてなにより、愛らしく、人形好きな日本人の感性にもぴったり合うでしょう。
現代でもカチーナ人形はホピ族の職人によって作られています。その紹介に取り組んでいるのが、SW Japanの渡辺純子さん。
日本での大人のファッションドールブームに先行して、バービー人形の価値に着目、その世界の第一人者といってもいい人形のスペシャリストです。常に先鋭的なセンスで、ビリーボーイの「ミドヴァニィ」のプロモーションもてがけられています。
昨年はカチーナを扱うKatsin' Manas というブランドをたちあげ、専用ブログでは、多彩な精霊たちについて、個々に説明があります。2月には銀座で展示を予定されているそうです。ぜひチェックを。