「世界創作人形展」のウェブサイトに、ロシアのサシャ・ペトロヴァの写真をアップロードしました。
ペレストロイカの時代に生まれたロシア新世代の作家で、日本のアニメにも関心があるそうで、どことなく日本的なテイストも感じられます。本人はロックスターのような印象で、ポートレートも格好いいです。ぜひご覧下さい。
モスクワはレーニン廟も観光地化してしまい、開放前にテレビニュースでよくみた、食料を求めて長い列をつくるロシア市民の姿も、モスクワ市中心部をみる限りでは想像が困難な感じです。彼女が開放前のイメージで作ったポートレートを見ても、あの時代は過去のものとして過ぎ去ってしまったように思えます。日本もかって、戦前戦後で価値観が大逆転した世代があります。そんな世代にあたるのか、ロシアの作家たちが才能を開花させていくパワーは、目を見張る勢いがあります。美的センスも手仕事の巧みさもアメリカナイズされず、ヨーロッパ美術の歴史を汲んでいる彼らは、要チェックです。