2012年11月18日日曜日

モスクワでの大島さん

息をのむ、というのはこのような光景だったのでしょう。大島和代さんの展示を食い入るように鑑賞する人の絶えなかったモスクワのArt of the Dollsからの写真です。
お住まいのパリから出品した大島和代さんは、国外に出かけての出品はとても久しぶりとのこと。会場の人達の質問に丁寧に説明をされていました。
布の表面なので、「このなかは粘土でしょう?」という人もいますが、材料は綿と布のみ。糸と針で縫いながら、実物のクルミ大の大きさのボディにあわせ、一点一点異なる赤ちゃんの表情を縫って作っていくのです。
今は、赤ちゃんの初めての乳歯を一生保管するための「乳歯BOX」というボックススタイルのものを作られていますが、平和祈願の思いを込めた1000点のくるみベビーの展示用の作品も作られています。
大島さんの作品に、フランスのHEY!という雑誌が着目、来年3月発行号で紹介されるそうです。




ひととき、モスクワの中心を歩きました。グム百貨店で行われていた古い玩具の展覧会で、戦前のマトリョーシカを見ることができました。


2012年11月7日水曜日

エカテリンブルグの報道

日本に戻って参りました。
エカテリンブルグの展示では、テレビや新聞の取材がありました。
エカテリンブルグの夕刊紙で、展示の模様を報じてくれた様子が下記でご覧になれます。
日本からの出品への関心の高さを感じます。

http://вечерний-екатеринбург.рф/culture/visual/7490/

しかし、これもエレナ・リシナ会長の奔走と助力がなければ叶いませんでした。
モスクワからの作品の搬送から、帰国の途につくまで、リシナ会長はじめ歓迎してくださった作家や関係者の方には本当にお世話になりました。
私も日本でできることで、お返しをしていきたいと思っています。

2012年11月5日月曜日

エカテリンブルグ続報

エカテリンブルグでは、11月3日と4日の2日間、州立美術館の分館である近代文学博物館でウラル創作人形作家協会のフェスティバルが開かれました。(人形美術館は別館となり、こちらは常設のみの展示です。)同協会のフェスティバルは 例年同館で開催するそうです。エカテリンブルグは、ロマノフ王朝終焉の地としても知られ、ニコライ2世一家が処刑された土地に立つ教会が名所となっています。近代文学博物館はその教会の向かいにある古い趣のある木造の建物です。

館内は木造で暖かみがあり、作品は備え付けの机や椅子、ピアノなどを利用して展示されます。 日本の作家作品は一番大きな部屋を使わせて頂きました。


 イフンケの作品は、会期中に行われた「不思議な動物人形コンテスト」で第1位に選ばれました。審査は著名なアニメーション作家や演出家によって行われ、全員一致で決まりました。
しかし、エカテリンブルグに集った作家達の作品もとても素敵でした。1月発行のコヤーラ通信でもご報告させて頂きます。

2012年11月3日土曜日

エカテリンブルグ速報

モスクワからエカテリンブルグに移動しました。ウラル州立博物館での展示を前に、市の中心部にあるギャラリーで11月1日に1日間限定の特別展示を行いました。市庁舎の前に位置する高級ショッピングモールにあるプライアデス・ギャラリーは、この地域で唯一の創作人形専門のギャラリーです。




2012年11月1日木曜日

モスクワ Art of the Dolls終了

10月25日からモスクワで開催された「Art of the Dolls」は、28日に無事終了しました。
 
 
Dolls of the Worldのオルガ・ラヒナと、チーム・コヤーラの公募展で「Doll of the World賞」を受賞した皆川優子さん作品

 パリから招待出品した大島和代さんと作品

 チーム・コヤーラの出品ブース
 欧米の創作人形のパイオニア、イタリアのブリギット・デヴァルと大島さんの記念写真。二人はお互いに20年間前ほどに開催されたイタリアの展覧会で出品、しかし対面は今回初めてとなりました。
 ブリギット・デヴァルの作品。アンヌ・ミトラニに影響を与えた作家です。
 クロクスの会場。巨大な見本市会場がいくつも並びます。
 Art of the Dolls会場
 主催者のアート・プロジェクトとして、松沢香代さんの作品が選ばれ展示されました。
アート・プロジェクトを担当するボルシャゴブスカヤのキュレーションによるダイナミックな展示です。