2012年10月24日水曜日

ロシアの展示

本日、ロシアに向けて出発いたします。
モスクワ、エカテリンブルグでの展示に携わります。
(文中作家敬称略)

 【モスクワ編】


■10月25日~28日
DOLLS OF THE WORLD文化財団主催
第3回国際モスクワ展「ART OF THE DOLLS」
会場 Crocus Expo
pavilion № 1 hall № 3
http://eng.crocus-expo.ru/
マネージから変更になりました。モスクワ郊外にある広大な見本市会場です。

チームコヤーラ招待枠特別展示
・創作人形公募展受賞者4人(尾花智子、皆川優子、長谷川裕子、長岡哲生)のほか、矢部藤子、河野滋子、イフンケ作品を展示。
・アートプロジェクト(主催者企画、Hazeki office協力):松沢香代、
・主催者プロジェクト:大島和代

展示の目玉となる主催者企画に、松沢香代さんとフランス在住の大島和代さんが招待されました。HAZEKI officeでも展示に協力しています。

【エカテリンブルグ編】
■11月3日~4日
URAL DOLL ARTISTS ASSOCIATION FESTIVAL
会場 ウラル州立人形美術館(エカテリンブルグ)
http://www.ompu.ur.ru/index.php?main=filials&id=100014
※ エカテリンブルグでは、現地のギャラリーで1日間の特別展示の企画が進行中です。

モスクワ展の内容に、くるはらきみ、Noe、西村FELIZ、咲耶の展示が加わります。

日本には11月6日に帰国いたします。留守中のご連絡はEメールでお願いいたします。
ご不便をおかけして恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

2012年10月17日水曜日

訃報 エリザベス・ブランドン

アメリカの創作ビスクドール作家、エリザベス・ブランドンElisabeth Brandonが9月30日に他界されました。
ニアダを代表する作家の一人で、私が総会に通っている頃、よく作品や本人を見かけました。
アメリカの創作人形は、映画のシーンを切り取ったようなシーンやポーズの表現が中心で、欧米作家にとって主素材であったビスクにとってかわり、日本の粘土がよく使われるようになっていました。
エリザベス・ブランドンはそのなかで、ビスクでの創作を固持し、粘土で繊細なポーズや表現をする作家たちに負けないくらいのデリケートな表現をしていました。
近しくお話ができるとき、その色のグラデーションの素晴らしさに、「これは何回くらい焼いているんですか?」と聞いたら、「18回よ。いつもそれくらい焼くわ」と言われ、びっくりしたことがあります。
日本では石塑の大型の球体関節人形が大流行していた頃の話です。

エリザベスの作品はこちらでご覧になれます。
http://www.niada.org/InOurMemory/inourmemory.html
ご冥福をお祈りいたします。

2012年10月16日火曜日

福島での審査を終えて

福島で開催中の「ドールアート展2012」の全国創作人形コンテストに行って参りました。同展は1年おきに開催、2回目から取り組んだ全国人形コンクールは今回で6回目を迎えました。

数回前から授賞式のレセプションでは、昔人形青山の青山恵一さんと一緒に講評もさせて頂いております。審査は30分くらいの持ち時間の後に投票、審査員間の討議はほとんどなく、受賞タイトルは実行委員会が決定しています。その状況下、来賓に政治家や行政関係者の方も多く出席している会場での受賞作の講評は一審査員にとっては責任が重いです。私が話すことは審査員一人の私見でしかないので、今回はそれをお断りしてお話ししました。

とはいえ、初回から審査に呼んで頂いているので、毎回の応募作品の傾向の変化を観察しています。ビスクや関節のブームが過ぎて、出品者の素材や表現方法が落ち着いてきたことから、様々なスタイル、サイズで粒ぞろいの作品が揃った印象を受けました。公募展を継続開催するのは本当に大変な仕事ですが、被災した土地で実行を決意された大竹京さんや教室の方々のご苦労には頭が下がります。
21日まで開催中ですので、多くの方がご観覧されることをお勧めいたします。