2009年8月24日月曜日

ドバイ経験から

作品の返却を経て、ドバイで見聞したことがやっと一つの経験として自分のなかで落ち着きはじめています。
異文化に触れることで、カルチャーショックを受けるのは必要なことだと思いますが、人形を玩具以上の意味を含んだ鑑賞物として見るのは初めて、という世界の人々の目にさらされて、自分が据えていた価値観をあえて問い直される気がしました。
人形作家作品の価値を意識して100年の歴史がある日本や欧米と、それがなかった中東やアジア各国の人々の意識のギャップを、今すぐそこで埋めるなんてことは到底無理です。しかし、そのギャップをものともせず、人の心に届く人形もあるでしょう。見る側の個々の状況や性格も深く関係してくるはずですが、そういうものがあるとすればどういうものなのか、考えるようになりました。
ドバイでは珍しいからか、日本のように「人形がこわい」という人はなく、皆「これはなんだろう」と、老若男女、家族連れも若いカップルも、それは一生懸命人形を見ていました。この「熱心さ」は、日本の人形展では見られない光景でした。
主催者によれば大好評を博した結果らしいですが、その後、人形をみた人の心には何が残っているのでしょうか。この人形展のことをどういうふうに思い出すのか、興味深いところです。

2009年8月20日木曜日

ドバイ・ミッション終了

17日は、三重県のパラミタミュージアムで、水澄美恵子さんの「木造校舎の子どもたち」の搬出に行きました。おかげさまで展示は大変ご好評をいただいたそうです。来館された皆様、どうもありがとうございました。
そして、、、先月23日に終了したドバイの人形展の人形は今月18日にやっと、戻って参りました。
パニック状態での現地での梱包作業を経て、現地の企画会社から輸送業者、日本での通関を経るあいだに、あれこれあれこれ、非常にたくさんありまして、交渉、調整、待機の連続で、長い道のりでした。
今日あたり、出品者の皆様の手元に戻り始めています。私からも展示された作品に「お疲れさま!」と言いたいです。

2009年8月11日火曜日

木造校舎の子どもたち

三重県のパラミタミュ−ジアムで開催されている水澄美恵子さんの展示が、NHKのローカルニュースでもとりあげられ、大変好評をいただき、多くの方のご来場を頂いているそうです。
三重県は台風の雨の影響が心配ですね。
展示は16日いっぱいまでですので、お近くの方はお天気が落ち着きましたら、ぜひお出かけになってみてください。

2009年8月10日月曜日

NIADA News Letter

これは、ドバイに行く前に届いていたものなのですが、なかなか落ち着かず本日の紹介になってしまいました。
アメリカを中心とする人形作家とサポーターの協会、NIADAが発行するニュースレターに、会員のシルビアやアンキーが、世界創作人形展のリポートを寄稿してくれました。矢部藤子さんや水澄美恵子さんの人形の写真も紹介されています。私もパトロン会員として、プレス向けのウェブサイトのアドレスを寄稿しました。
この掲載については、会長のシェリー・ソントンの了解を得ました。(シェリーは、今は閉館してしまったセキグチ・ドールガーデンの図録の表紙になっている作家です。)
どうぞ、ご覧下さい。

下記をクリックするとPDFファイルが開きます。結構大きなファイルです(各3.1MB)。
世界創作人形展について触れているのは、「後半」のファイルです。

NIADA Newsletter 前半
NIADA Newsletter 後半

2009年8月2日日曜日

Dubai Doll Art Exhibition 4

Dubai Doll Art Exhibition 2009


ドバイ・ドールアート展の会場風景をウェブアルバムにアップロードしました。上記の写真か、このブログタイトルをクリックしてご覧下さい。
3週間近く長い会期でしたので、いろいろなことがありました。珍妙なことに、山吉由利子さんの「ペトリューシュカ」という大きな作品の右手に、誰が何を思ったか、いつしかディルハムのコインが。イコンと崇めたか、お小遣いをねだる少年に見えたのか、、いまだに謎です。

I uplpaded photos from Dubai Doll Art exhibition. Just click the photo above or click the blog title to link the webalbum.
We experienced varied things in such a long term at the venue. To our surprise, we found a coin in the right hand of 'Petrushika' of YAMAYOSHI Yuriko. Who did for What?
Was it for praying, or an allowance for this boy? We wonder still now.

「木造校舎の子どもたち」会場風景

水澄美恵子さんの人形展「木造校舎の子どもたち」の展示が三重県の菰野町にあるパラ見たミュージアムの小ギャラリーでスタートしています。
会場の写真を、専用ウェブサイトに一部アップいたしました。
右のバナーからもいけますが、下記から
home>発表会>09夏パラミタギャラリー
と進んでください。
http://www.nonc.jp/minazumi/index.html

これで水澄作品を見た気にならないでくださいね。実作品からは、ほんとうに子供のざわめきが聞こえてきそうです。チャンスのある方はぜひお出向きください!
パラミタミュージアムの展示も池田満寿夫の陶作品をはじめ、見応えがあります。
近くには「湯の山温泉」もあります。

ドバイの人形展のリポートも近々全貌が分かるようにアップします。