水澄美恵子さんの「木造校舎の子どもたち」展が、静岡カントリー浜岡ホテルで3日より始まりました。
人気の「木造校舎の子どもたち」のシリーズに加え、「もののけの戯れ」「水辺の戯れ」などのシリーズ、また、初期の関節人形や文楽人形なども展示。約180体の作品を通して、水澄さんの制作の流れ、素材と技法の全貌を一度に見て取れる貴重な機会です。
水澄さんにとっても、これだけの回顧展は初めてとのこと。
夏の休日を、風光明媚な静岡の田園風景にたたずむホテルでの展示をご覧になってお過ごしになるのはいかがでしょうか。
静岡カントリー浜岡ホテル※8月22日(月)のみ休館となりますので、ご注意ください。
人形比べをする微妙なライバル意識。ありましたよね・・・
「水辺の戯れ」での蛙や植物の創作も、動きがり、かつ非常に緻密。
「もののけの戯れ」のコーナーでは化け猫や、「笹紅童女」。
時を隔てても、存在感と技術の確かさは、いくら見続けても飽きません。
3部屋あるうちの最後の部屋は。球体関節人形の初期の作品から近作まで。ここでも水澄さんならではの技術と表現力が際立っています。
水澄さんの作品では珍しい、木彫の文楽人形。構造は実際に使われている文楽人形と同じです。見えないところまでしっかり作り込まれています。
伝統の様式に、創作がほどこされ、静かな情念をたたえた作品になっています。
会場は実際に見なければ感じることのできない、見応えのある表情にあふれています。