ずっと更新があいてしまいました。
「東北ー神様たちとの復興展」の総括をする間もなく、めまぐるしく動き回っていて、気がついたらモスクワの「Art of the Dolls」展への出品が終わって、帰ってきているという次第・・・
実際、コヤーラスタッフの面々はそれぞれ多忙な合間を縫ってこの展示を行い、その後は予定があわずに打ち上げさえもできずにきております・・・。
今回のロシアのArt of the Dollsでの展示は、日本からの作品の展示の特別コーナーを設けて頂けるということで、会場のマネージ展示会場の中央通路に面した場所に、広々とスペースを用意して頂きました。
私が担当した展示は、チーム・コヤーラで呼びかけた5人による「日本の現代創作人形のユニークネス」と、イフンケと福島在住の杉田明十志さんをピックアップした「東北ー神様たちとの復興」というふたつのテーマで、7人の作品を展示してまいりました。
向い側では、亥辰舎プロデュースで大竹京さんの人形と被災写真が展示されました。大竹さんは現地で講習会もされ、とても好評だったそうです。
私は今回、今までのロシアにおける仕事を評価して頂き、「パンドラ賞」という栄えある賞を賜りました。ここにくるまでの作家の皆様との努力と苦労を思い起こすと、そういう皆様が頂くべき賞だと思っています。私が頂くのは誠に僭越でしたが、この栄誉を有り難く受け止め、今後の励みとさせて頂こうと思います。
また嬉しいことに、今までのロシアでの展示を見てくださっていた州立ギャラリーの方から声がかかり、今回の展示の展開をご提案頂きました。美術や工芸なども展示するギャラリーで、今回展示した作品も12月から3月までの企画のなかで出品されることになるそうです。
私も将来に向けて企画をさせて頂けるというお話を頂きました。受賞と同じくらい、光栄なお話でした。
写真や出品された方の感想を交えたリポートは、12月発行のコヤーラ通信でご報告の予定です。
現代美術とつながる作品が見られるのも、この展覧会のユニークなところです。手前の作品と奥の梱包された大きなテディベアは、ロシアの有名なアーティストによるもの。奥の写真に写っているのは、サシャ・ペトロヴァ。人形作家よりもモデルとして、若い世代に人気があるのだと聞きました。彼女は今はアメリカ在住で、モスクワで会えなかったのが残念です。