国際的アートディレクターの石岡瑛子さんが今月21日にご逝去されました。
73才だったそうです。
石岡さんがされてきたお仕事と業績は大変眩しく、近づくことさえためらわれましたが、bunkamura museumでの「タマラ・ド・レンピッカ」展の図録編集の仕事を頂いたとき、日本人でおそらく唯一、タマラに接触し取材をされた方として、石岡さんご本人にお話を聞かなければならないと思いました。
伝手も連絡先もなく、ただ、「週間NY生活」という新聞に記事を寄稿されていたことだけを頼りに、ご本人に連絡をとり、取材をとりつけることができました。時間もお金も余裕はありませんでし、ご本人からも多忙なので電話取材ではだめですか?という申し出もありました。でもとにかく、直接お会いしなければいけないと直感で思い、弾丸でNYに飛びました。すきま風の入る格安アパートに泊まって、2009年11月13日にセントラルパークを見下ろす高層タワーにあるご自宅で取材をさせて頂きました。どんな言葉も聞き落としたくなくて、一字一句、原稿に書き起こしました。
そのときのデータも、その後のメールのやりとりのログも、今となっては宝物です。
存在されているだけで、勇気を与えてくれるような方は、そんなにいません。石岡さんには、日本人であること、女性であることが活動する上でマイナス要因であっただろうに、その美学、強さを芯に素晴らしいお仕事を残され、今も後続の私たちを刺激し続けています。
2010年から病気療養されていたそうですが、外部に一切漏らされなかったそうです。石岡さんらしいと思います。
最後の時は日本で過ごされていたようなので、それを知っただけでもなにか、安心した思いがしました。
石岡さんにとっては一瞬のおつきあいだったと思いますが、私にとってはいつまでも光放つパワーを頂いた時間でした。
やりとりしたメールを読み返すと、本当に残念で寂しく思います。
心から石岡瑛子さんのご冥福をお祈り申し上げます。
合掌
2012年1月27日金曜日
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