2014年1月12日日曜日

江戸糸操り人形芝居を見てきました

昨日は江戸糸操り人形芝居の「泣いた赤鬼」を見てきました。結城座から独立したこの一座の舞台を見たいと思っていたところ、少年王者館の天野天街氏の演出というので、誰もが知っている昔話をどう見せるのか、これは面白そうだと思い昨年から予約していました。
美しい単旋律の声の導入が心地よく、シンプルな代わりに映像を使った舞台美術もいいと思いました。役者と、その役者が人形大になった操り人形のダブルキャストが台詞を絡ませる演出も興味深かったです。人間が演じる主役の赤鬼も適役で、熱演でした。子供たちがみたら、もっと生き生きした反応が返ってきたことでしょう。(会場は大人だらけでしたので、それこそ「大人しい」ものでした。)大人の私としては義太夫が入る最終場面の演出が、もっとも楽しめました。

ところで、会場に行くエレベータで私の前にいた方のつばつきの帽子、クリエイターっぽいなと思ったら、終演後のトークショーで天野天街氏だと知りました。 また、私の席の後ろで小さなお嬢さんに人形劇について、いろいろ教えているお父さんがいて、聞こえてくる話から、かなりマニアックな方だと思ったら、当日 のゲストの宮台真司さんでした。
宮台さんは、二十年近く人形劇を見続けているとのこと。折口信夫と天皇との関係で人形について2,3時間話せます、と話されてました。それは機会があればぜひ聞いてみたいものです。

見ていない方にお勧めしたいところですが、残念ながら本公演は原作の著作権者との交渉が間に合わず、準備万端の状態で中止をせざるを得なくなったようで す。昨日は営利抜きの公開録画として、予約者全員に返金をして特別に無料で公開されたのでした。制作者の方の無念を思います。
堂々と、子供たちに公開できる日が早く来ることを願っています。



泣いた赤鬼URL



http://acephale.jp/index.html