2011年6月14日火曜日

7月3日 トークライブ

61日に、在京のアイルランド人から私に電話がありました。
その人が、東京で人材派遣のビジネスをやっているディミアン・ペンストン氏でした。
彼は、共通の知人(アメリカ人の早稲田大学教授)を通して、私を知りました。
私が震災後に海外の知人に送り続けたニュースレターで、その教授が彼に私に会うことを勧めたのです。

ディミアンはボランティアのネットワークの人脈豊かな人で、震災後312日から東北に入り、本人もボランティア活動をしたそうです。
彼の呼びかけで、海外の団体やメディアも反応して、たくさんの人材や物資が集まったのですが、それを現地で的確に配置することに障壁がありました。
情報が的確に集められない、伝わらないこと、それよりもまして、それぞれのリーダーの縦割り的意識が弊害となったそうです。

現地入りした組織のリーダーは、広く柔軟に、長期的展望を持っていない。
たとえば、あるNGOの人は「掃除をする」ことを目的に行くのだが、掃除が終わったら帰ってしまう。そこに、食事が満足にいかなくて困っている人がいても、それは自分たちの仕事ではないと。
自衛隊も食事供給を決められた期間行い、任務が終わると、その後の供給のことは考えずにさっさと引き上げてしまう。その後には食事を配されなくなった人々がいる。

報道もあてにならない。自分も取材されたが、一部だけしか伝えていない。
援助が効果的に行われなかった数々の問題を目の当たりにして、日本人のあいだで、緊急時に働けるハイレベルのリーダーのネットワークをつくっておく必要があると思ったそうです。
それで私のニュースレターを読んでいた共通の知人が、ディミアンに私に会うことを勧めたそうです。

私がそのリストに入るのかどうか、私が何かできるかという件はまだわかりません。
でも何かアクションをおこそうとしたら、彼の持つネットワークからソリューションにつながる人を紹介するよ、と言われました。

とりあえず、その話を聞きながら、まずはその話を東村山でしませんか? と提案したのです。
ボクは全体の25%しかわからないよ、と言いました。
でも、私たち市民は全体の10%も見えていないんじゃないかしら、と言ったら、そうだ、と答えました。
それならば、25%は10%よりいいから、来てくださいよ、と言いました。
彼は、相手が一人でも話しに行きますよ、と言ってくれました。

彼は元々、日本のインディーズミュージックが好きで、日本のライブハウスはくまなく回ったそうで、音楽好きなことでも気が合いました。
日本人の奥さんがいるのだけど、英語しか話さない生活なので日本にいながら日本人の考え方や、日本人のもっている情報をよく知らない。
だから、とにかく日本人と話をしなければ、と言っています。
だから彼は、東村山にやってきます。

この企画に、久米川のミュージックハウス、ポップロックのマスターは全面的に賛成してくれました。

他にも、友人達の協力を得て、それでこの会ができそうなことになってます。

ディミアンが東北で直面した問題を、皆で考えて、復興のために自分の足下からできることを探しませんか?
とりあえず、私は探しました。
それがこのトーク・ライブです。
皆で話せば、できることはもっと見つかるかもしれません。
やってみなければわからないことは、やってみましょう!

7月3日(日)午後5時から7時まで。
場所は、西武新宿線久米川駅北口下車徒歩2分の「ポップロック」で、参加費500円になります。

わずか2時間しかありませんが、多くの方のご参加をお待ちしています。