2012年10月16日火曜日

福島での審査を終えて

福島で開催中の「ドールアート展2012」の全国創作人形コンテストに行って参りました。同展は1年おきに開催、2回目から取り組んだ全国人形コンクールは今回で6回目を迎えました。

数回前から授賞式のレセプションでは、昔人形青山の青山恵一さんと一緒に講評もさせて頂いております。審査は30分くらいの持ち時間の後に投票、審査員間の討議はほとんどなく、受賞タイトルは実行委員会が決定しています。その状況下、来賓に政治家や行政関係者の方も多く出席している会場での受賞作の講評は一審査員にとっては責任が重いです。私が話すことは審査員一人の私見でしかないので、今回はそれをお断りしてお話ししました。

とはいえ、初回から審査に呼んで頂いているので、毎回の応募作品の傾向の変化を観察しています。ビスクや関節のブームが過ぎて、出品者の素材や表現方法が落ち着いてきたことから、様々なスタイル、サイズで粒ぞろいの作品が揃った印象を受けました。公募展を継続開催するのは本当に大変な仕事ですが、被災した土地で実行を決意された大竹京さんや教室の方々のご苦労には頭が下がります。
21日まで開催中ですので、多くの方がご観覧されることをお勧めいたします。