17日は、田中悠美子さんの公演「たゆたうた」を見てきました。
田中さんは義太夫三味線の修業をされた後、現代音楽やダンス、人形劇とのコラボレーションに意欲的に取り組くまれてきたとのことで、一度公演を見たいと思っていたのです。
今まで兵庫教育大学で教鞭をとられていたのですが、その職を辞して表現活動に専念することを決意されたそうです。その最初の公演になるというので、これははずせないと思って、会場の浅草のアートスクエアまで行ってきました。
田中さんとは私の開催した人形展を見に来てくださったときにお話をしたことがありますが、文楽だけでなく広く人形をご覧になり、お好きな方だということを知りました。
舞台は二部に分かれていて、一部は現代音楽からのアプローチによる義太夫の演奏、二部は安珍清姫をモチーフに演奏やダンス、映像によるパフォーマンスが行われました。
田中さんの演奏の技術の確かさ、人形を愛する人の可愛らしさ、新しい表現への挑戦と意欲が織り混ざった内容でした。
個人的に義太夫三味線は好きな楽器なので、わがままを言えば一部での演奏をもっと突き詰めて頂き、それを堪能したかったと思いました。